薄っすらと霧が立ち込める風景。
なんともハイキング、
いえ、探検日和なのでしょうか！

この雰囲気……なんだか未知の生命体に
遭遇してしまいそうで、ワクワクしてきます！
いざゆかん！優木探検隊は、
霧が立ち込める高層湿原に
足を踏み入れるのです――！

はっ……！　いま、あそこに未知の生命体が
見えませんでしたか?!
四足歩行でゆっくり歩いていたような……
くっ、霧のせいでよく見えませんね

それにツノ、そうツノがありましたよ！　
まさか、本当に未知の生命体なのかもしれません。

――え、違う？　そんなはずはありません。
追いましょう！
……霧が晴れて姿が見えてきましたよ。
あの落ち着いた茶色い毛並みにツノは新種の生物……
ではなく鹿！？
…ふふっ、ふふふっ…
…あははっ！

未知の生命体ではありませんでしたが…
かわいい鹿さんに出会えましたね！

さて、次はどっちに進みましょうか？
あなたと一緒ならどこまでも行けそうです！

美術館は、好きですよ。
来るたびに、感性が刺激されるような気がします。

今日の展示は、星に関するもののようですね。
そこまで詳しくはないのですが、
星空を眺めるのは好きです。

満天の星空という言葉通りの光景を、
見たことがあるんです。

誇張などではなく、何時間も
夜空を見上げていました。

時間を忘れてしまうほどの美しさだったんです。
ふふっ、まさにこの展示のタイトル
「星の海」のような光景でした。

す、すみません、長々とお話してしまって……。
展示、見て回りましょうか。

――この流星群の写真、
とても綺麗ですね。
吸い込まれてしまいそうです。

――なるほど。望遠鏡を天体観測に使ったのは、
ガリレオが初めてだったのですね……！

はぁ…時間を忘れて見入ってしまいました。
…あの、展示を見ていて、
一つ思いついたことがあるのですが…
次のお出かけは2人で天体観測しませんか？