見て見て！
すーっごく大きいよ～！
わたし、こんなに大きな桜の木、見たことないっ。

これ本当に1本の桜の木なんだよね？
すごいなぁ……

これだけ大きくなるのに、
どれくらいの時間がかかるんだろう……？

――え！　1,500年!?
そっかぁ……1,500年もかかるんだ。

じゃあ、1,500年前の人たちも、
この桜を見てたのかな～。

そうだとしたら、長い間
ずっと大切にされてきたってことだよね。

それだけみんな、この桜が好きで、
残っててほしいって思ったから。

なんだか素敵だなぁ～。
わたしも、そんなふうに誰かに想われてみたい。

……わたしは、どんなことがあっても、
どれだけ時間が経っても、
あなたへの想いは変わらないよ♡

あなたは……わたしのこと、どう想ってる？

夜に見る桜もいいものね。
こうしてライトアップされると、すごく幻想的……。

ほら、特にこの大きな桜の木。
今さら語るのも失礼なくらい綺麗ね。

昼に見る桜とは全然印象が違うのよね。
昼間は見ている人たちを応援するような
温かい感じがしたのに……。

夜に見ると「綺麗な私を見て」って
桜が主張してくる感じがする。

ふふふ。
こんなこと思ってるの私だけかもしれないけど

――え、キミにもそう見えてる？
ふふっ、同じこと思ってるなんて気が合うわね♡

私もあんな風に、
誰が見ても美しいと思えるようになりたい……。

ううん。なんでもないわ。

今は夜桜と、
わ・た・しに集中して？
なんてね♡