どら焼きをいただいたので、
もしよろしければ一緒に食べませんか?
ふふっ、よかったです。
あなたが間食をしないタイプだったら、
どうしようかと。
私ですか?
そうですね……間食をすることはありますが、
毎日というほどではありません。
それに、たまに食べるから、特別な感じがして
美味しいのだと思います。
はい、緑茶を淹れました。
どら焼きと一緒にどうぞ。
――ふふふ。
あなたはとても美味しそうに食べるのですね。
私もいただきます。
甘すぎずしっとりとした生地に挟まれた小豆の餡……
とても美味しいです。
あなたが笑顔になってしまうのもわかります。
え、私も笑顔になってる……ですか?
き、気づきませんでした。
あまりの美味しさで、
自然に頬が緩んでしまったのでしょうか。
それか、あなたの素敵な笑顔に
つられてしまったのかもしれませんね。