焼肉、焼肉~! ねぇねぇ、早く頼んじゃおうよ。
君は何がいい? 愛さんは、ロースかなー。
へえ、君はカルビにするんだ。カルビは脂が多いから、
目を離すと火の勢いが強くなりがちだけど……。
でも任せて!
火は愛さんがコントロールしてみせるからね。
君に美味しいカルビを食べさせてあげる!
やっぱり、家がもんじゃ屋だからね。
なんか焼くって行為に関しては、
譲れないもんがあるのよ!
――あっ、お肉が来たっ。
見てみて。この艶、このサシ、そして光る赤、
まさしく美味しいお肉の証だよ。
それじゃ、早速焼いちゃうよ。焼いちゃうよ!
……くーっ、この網の上にお肉を載せた時の音、
サイコー!
いいお肉は焼きすぎちゃいけないからねー。
ササっと食べちゃおう。最初の1枚は君にあげる。
どう? 美味しい?
って、君の幸せそうな顔見たら、
美味しいのがすごく伝わってきたよ。
どれどれ、
愛さんも愛をこめて育てたお肉をいただこーっと。
ん~~、美味しい!
君と一緒に食べてるからっていうのもあるのかな?
美味しすぎて憎いね、お肉だけに!