あ、キミ！　いいところに来たわね。
ハロウィンの仮装をしてみたんだけど、
少し見てくれない？

だって、みんなより早くキミに見てほしいの。
ほら、ちょっとこっち来て……。

どう？　
魔女って言ったら、普通は帽子にローブだけど、
ちょっと変えてみたのよ♡

セクシーがコンセプトの魔女、いいと思わない？　
ほら、もっとこっち見て？

もう、そんなに目線外してたら
ちゃんと見られないわよ。
どこか変なところがあったら教えてね。

――えっ。かわいい……？　
そ、それじゃあ、
なんのアドバイスにもなってないんだけど。

だ、だいたい私はセクシーに見せたいんだから、
かわいいじゃダメなのよ。

ねえ、キミもそう思うでしょ？　
かわいいじゃなくて、セクシーな私が見たいって。

い、いつもどおりの素敵な私が見たいって……。
もう、ずるいわよ。

ふふっ、それじゃあ目を閉じて。
キミが「あっ」と驚く、すごい魔法をかけてあげる♡

黒猫の仮装をしてみたんだけど、どうかな。
璃奈ちゃんボード「ドキドキ」

似合ってる？　ありがとう。
とくにこの猫耳はすごくこだわったんだ。
私の感情と連動して動くんだよ。
仕組みは秘密。
少しでも猫の気持ちに近づきたかったから、
がんばって作った。

それに猫の手みたいな手袋もある。
肉球も本物の猫の感触を参考にしたんだよ。
ぷにぷに。

なんか仮装っていうより、
本物の猫にどれだけ近づけるのかを考えたら
楽しくなっちゃって……。

――私らしい？　ふふふ。そうかもしれない。
かわいくできたか不安だったけど、
あなたに似合ってるって言ってもらえて
すごくうれしい。

ん、猫耳が動いてる？　
……それはハロウィンがすごく楽しみだから。
でも、それ以上にあなたと
……ううん。なんでもない。
本当になんでもないよっ。

ねえ、今年はどんなハロウィンになるかな、
楽しみだね♪