-
うふふ。先輩があんなに慌てているのを初めて見ました。え？ この前のエイプリルフールの時ですよ。 覚えていませんか？ 先輩が血相を変えて私のところに来たじゃないですか。 「演劇部がなくなる！」なんて、下手な嘘をつくんですから、私も仕返ししたくなったんですよ？ ふふっ、あの時、私の落ち込んだ演技に気が付かないで慌てる先輩の顔を思い出したんです♪ まったく、嘘をついて良い日だからと言って、悲しい嘘はダメ、ですからね？ せっかくなら、誰かが幸せになるような嘘を言ってほしいです。先輩のことが好き……みたいに。
-
この前のニチアサの戦隊番組を見ましたか?! え？ 見ていない？ な、何故……。寝坊したのですか？ なるほど。夜更かしをしてしまった時は連絡してください。私がモーニングコールしてあげますから。あ、そうそう。実はですね、エイプリルフールに一緒に考えた『ありえない嘘展開』が本当になったんです！ イエローがレッドに焼きたてのパンをあげるなんて、誰が想像できたのでしょうか。 私とあなたにしか想像し得なかった展開ですよ！ リアルタイムで見ていた時は鳥肌が立ちました。 そうでしょう！？ すごいですよねっ！ あ～もっと話したいことがたくさんあるんです。そうだ、これからお時間ありますか？ この気持ちをぶつけ合いましょう！ はいっ、ありがとうございます！ あなたと好きなことをたくさん話せるのは、とっても幸せです。これからもずーっと、あなたと大好きなことの話をしたいです♪ いいですよねっ？
-
えっ……どういうこと？ 聞いてないわよ。いきなりすぎるわ。 もっと早く言ってほしかったわ。私はキミが思ってるより、キミのこと……。うん。別に良いの。だって仕方ないじゃない。もう決まったことだもの。キミが初めて海外旅行に行っちゃうなんて！ もうっ、初めては私とって言ってたじゃない。しかも、パリなんて羨ましい。お土産はおしゃれな服と、ルーヴル美術館で買える……え、嘘？ ……なんてことがエイプリルフールにあったじゃない。あれの仕返しをしたいと思ってたのよね。だ、か、ら♡ 今度の休日は私にずーっと付き合うっていうのはどうかしら？ 「私のことしか考えられない」って言うまで、私と一緒にいてもらうわよ。うふふ。どこに行くか今から楽しみね♡
-
-
-
-
-
-
